日本相撲界にまた一人、新たな才能が注目を集めています。伊勢ヶ濱部屋に所属する若手力士・幸乃富士正龍は、モンゴル生まれでありながら日本で育ち、相撲の道を歩んできた異色の経歴を持ちます。
5歳で日本に移住し、すでに10年以上が経過しました。相撲界入りにあたっては「特別永住者」扱いでの入門が話題となり、その背景に関心が集まっています。
近年、モンゴル出身力士の活躍が目立つ中、幸乃富士はどのような道を歩み、どのような未来を切り開こうとしているのか。

その国籍や入門に至る経緯を詳しく見ていきましょう!
幸乃富士のwiki風プロフィール


しこ名: 幸乃富士(さちのふじ)
本名: ガンゾリグ・オリギル
生年月日: 平成18年3月6日(2006年3月6日)
年齢: 18歳(令和7年1月現在)
身長: 169.1cm
体重: 84.2kg
出身地: 埼玉県八潮市
学歴: NHK学園高校
所属部屋: 伊勢ヶ濱部屋
初土俵: 令和四年七月場所
最高位: 三段目三十七枚目
得意技: 寄り切り、押し出し、下手出し投げ
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幸乃富士の国籍は?
モンゴル生まれ、日本育ちの力士
彼の本名はガンゾリグ・オリギル。2006年3月6日、モンゴルに生まれました。しかし、彼の人生は幼い頃から日本と深く関わっています。
彼が日本に移住したのはわずか5歳のとき。埼玉県八潮市で育ち、日本の教育を受けながら相撲の道を歩むことを決意しました。2025年3月時点で、18歳という若さで、三段目十枚目という地位まで昇進しており、今後の活躍が大いに期待されています。
日本での生活と相撲への道
小学校、中学校を日本で過ごし、地元の友人たちと交流を深めながら、日本語も流暢に話せるようになりました。彼の日本での生活は、相撲という競技においても大きなアドバンテージとなっています。
伊勢ヶ濱部屋に入門したのは2022年7月。わずか16歳で土俵に上がった彼は、猛稽古の末、相撲の基本技術を短期間で習得。特に寄り切りや押し出しを得意技とし、力強い相撲で勝ち星を重ねていきました。
幸乃富士の国籍は?特別永住者扱いで入門!
令和6年の大相撲の力士名鑑には次のように記載されています。


しかし、5歳から日本に住み続け、日本の教育を受けてきたことを考えれば、日本国籍を取得している可能性も考えられますが、「特別永住者扱い」となると、やはりモンゴル国籍なのではないでしょうか。
特別永住者とは、日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法(入管特例法)に定められた在留資格です。
【特別永住者の特徴】
- 日本人と同様に働き、生活することができます
- 雇用保険や社会保険の手続きも、日本人と同じ流れでおこないます
- 所得税や住民税の控除も受けられます
- 退去強制となる条件が他の外国人よりも限定されています
- 外国への入国(再入国を含む)の際に顔画像と両手人差し指の指紋照合(J-BIS)が免除されます
【特別永住者になるには】
- 平和条約国籍離脱者またはその子孫であること
- 1991年11月1日時点で、旧昭和27年法律第126号第2条第6項の規定により在留する者など、一定の要件を満たすこと
- 居住地の市区町村窓口で特別永住者証明書の交付申請を行い、法務大臣から許可を受けること
【特別永住者と永住者の違い】
永住者も特別永住者も就労上の制限のない身分系在留資格であることに違いはありません
不法就労防止のため、永住者には在留カードによる在留資格の確認が求められますが、特別永住者にはそのような確認は求められていません。



「僕にとって、日本は第二の故郷です。ここで相撲を学び、多くの方々に支えられながら成長してきました。」
と、幸乃富士自身も日本への強い愛着を語っています。とはいえ、現在の大相撲界では外国出身力士が帰化するケースも多く、今後の彼の決断が注目されるでしょう。
日本相撲協会は外国人の角界入りを制限してています。 かつて外国人力士は「総枠40人。 1部屋2人まで」とされていました。 それが2002年2月の理事会で、総枠が取り払われ、「1部屋1人」に変更されています。
オリギルは日本に10年以上住んでいる実績があり、日本人扱い。
引用元:2022年7月10日 日本経済新聞



となると、入門時の状況から「モンゴル国籍」ということが分かります。
モンゴル出身力士としての意義
朝青龍や白鵬、照ノ富士など、横綱や大関として名を残した力士も少なくありません。彼らはモンゴル相撲の技術を生かし、日本の相撲と融合させることで独自のスタイルを確立してきました。
幸乃富士もその流れを汲む一人であり、彼の相撲にはモンゴルの伝統と日本の相撲文化が見事に融合しています。



「モンゴル相撲の経験はありませんが、同じモンゴル出身の力士たちから多くのことを学んでいます。」
と彼は語ります。自身は日本で相撲を学びましたが、同じ文化を共有する仲間からの影響を受けていることは間違いありません。
伊勢ヶ濱部屋と環境
厳しい稽古環境の中で幸乃富士は鍛え上げられ、技術だけでなく精神力も磨かれていきました。部屋には多くのモンゴル出身力士が在籍しており、言語や文化の壁がない環境でのびのびと成長できることも、彼にとって大きな支えになっています。



「先輩方の教えは本当に貴重です。毎日の稽古が、自分を強くしてくれます。」
と、彼は先輩力士への感謝を口にします。この環境があるからこそ、幸乃富士は着実に成長し、三段目という舞台に立つことができたのでしょう。
まとめ
若干18歳にして三段目十枚目。(令和7年3月時点)これは並大抵の努力では成し遂げられない成果です。彼の相撲には柔軟性とスピードがあり、今後さらに体が出来上がってくることで、幕下、さらには関取の座を目指せる逸材といえます。
「目標はもちろん、関取になることです。もっと強くなって、多くの人に自分の相撲を見てもらいたいです。」
と彼は力強く語りました。
彼の国籍がどうであれ、彼の努力と才能が評価されることは間違いありません。今後の活躍に期待し、大相撲界の新たなスターの誕生を見守りたいものです。