大相撲ファン、いや、これから大相撲に熱狂するであろうすべての皆さん、注目すべき力士が立浪部屋から登場しました。その名は大花竜 勝磨(おおかりゅう かづま)。本名、山崎 勝磨(やまざき かづま)。
令和6年5月、三段目付出という鳴り物入りで角界の門を叩いた彼は、瞬く間に番付を駆け上がり、多くの相撲ファンの心を掴んでいます。175cm、160kgという恵まれた体躯から繰り出すパワフルな突き押し、そして相手をがっちり捕まえる寄り。その取り口は、観る者を唸らせ、未来の角界を背負う逸材としての期待感を抱かせずにはいられません。
しかし、彼の魅力は土俵上の強さだけではありません。近畿大学相撲部時代には、後に二子山部屋に入門する三田 大生(みた ひろき)と共に主将・副主将としてチームを牽引し、全国制覇を成し遂げた熱いドラマがあります。
この記事では、そんな大花竜こと山崎勝磨の強さの源流を辿るべく、彼のwiki風プロフィールから、相撲に青春を捧げた高校・大学時代、そして盟友・三田との絆まで、徹底的に調査し、その魅力を余すところなくお伝えします。
彼の土俵人生の序章を紐解いていきましょう!

まずは、彼の基本情報を押さえておきましょう。
大花竜 勝磨(山崎勝磨)wiki風プロフィール


- 四股名: 大花竜 勝磨(おおかりゅう かづま)
- 本名: 山崎 勝磨(やまざき かづま)
- 所属部屋: 立浪部屋
- 生年月日: 平成13年(2001年)10月9日(23歳 ※2025年4月現在)
- 出身地: 青森県十和田市
- 身長: 175cm
- 体重: 160kg
- 血液型: A型
- 学歴:
- 十和田市立東小学校
- 十和田市立東中学校
- 青森県立三本木農業高等学校
- 近畿大学 経営学部
- 初土俵: 令和6年5月場所(三段目九十枚目格付出)
- 最高位: 西幕下11枚目(令和7年3月場所)
- 得意技: 突き・押し、寄り切り
- 主な実績(アマチュア):
- 第47回全国学生相撲個人体重別選手権大会 135kg以上級 優勝
- 第48回全国学生相撲個人体重別選手権大会 135kg以上級 準優勝
- 全日本学生相撲選手権大会 団体優勝(近畿大学副主将として)
- 生涯戦歴(プロ): 29勝13敗(42番)/ 6場所 ※2025年3月場所終了時点
- 幕下戦歴: 13勝8敗(21番)/ 3場所
- 三段目戦歴: 16勝5敗(21番)/ 3場所
大花竜の学歴|出身高校は?
青森県立三本木農業高等学校


大花竜が生まれたのは、豊かな自然と馬産地としても知られる青森県十和田市。


りんご畑が広がり、奥入瀬渓流の清らかな水が流れるこの地で、彼は少年時代を過ごしました。相撲との出会いがいつだったのか、具体的な記録は見つけられませんでしたが、相撲どころ青森の風土が、彼の内に眠る闘争心と強靭な肉体の礎を築いたことは想像に難くありません。
地元の東小学校、東中学校を経て、彼は相撲の強豪としても知られる青森県立三本木農業高等学校へ進学します。りんご科や植物科学科など、農業に関する専門的な学び舎で、彼は土に触れ、生命の力強さを感じながら、同時に土俵の上でその才能を開花させていくことになります。
高校時代:土俵にかけた青春と、全国への挑戦
高校時代、全国高等学校総合体育大会と第68回選抜高校相撲十和田大会に出場するなどの実績を残しています。この時期に培われた基礎体力、相撲勘、そして何より「強くなりたい」という純粋な思いが、後の飛躍へと繋がる重要な土台となったはずです。
勝つ喜び、負ける悔しさ。その一つ一つが、彼の血肉となり、精神的な逞しさを育んでいきました。恵まれた体格は、この頃からすでに頭角を現していたと考えられます。170cm台の身長ながら、分厚い胸板と丸みを帯びた巨体は、相手に威圧感を与えたに違いありません。
大花竜の学歴|出身大学は?
近畿大学
数々の名力士を輩出してきた名門・近畿大学相撲部は、彼にとって更なる高みを目指すための最高の舞台となります。ここで彼は、生涯の友であり、ライバルとなる三田 大生と出会います。
近畿大学での飛躍:栄光と、盟友・三田との絆


彼の才能が全国レベルで証明されたのが、全国学生相撲個人体重別選手権大会でした。大学3年時には135kg以上級で見事優勝。翌年の4年時には同階級で準優勝を果たし、学生相撲界屈指の実力者であることを満天下に示しました。この個人タイトルは、彼の自信を深め、後の団体戦での活躍へと繋がっていきます。
そして迎えた大学4年時、集大成となる全日本学生相撲選手権大会。山崎は副主将として、主将の三田 大生と共にチームをまとめ上げます。
三田は172cmと小柄ながら、右前ミツからの速攻やまわしを切っての変幻自在な取り口が持ち味の技巧派。一方、山崎は175cm、160kgの巨体を生かしたパワフルな突き押しと右四つの寄りが武器のパワーファイター。
タイプは違えど、二人は互いを認め、高め合う最高のパートナーでした。
団体戦、山崎は主に副将として土俵に上がり、その圧倒的なパワーでチームに貢献。主将・三田のリーダーシップと、副主将・山崎の土俵での活躍が噛み合い、近畿大学は見事13年ぶり9回目の団体優勝という快挙を成し遂げます。
歓喜の中心には、肩を抱き合う山崎と三田の姿がありました。苦しい稽古を乗り越え、共に掴んだ栄光は、二人の絆をより一層強固なものにしたことでしょう。
「団体戦先鋒を務めた三田大生主将(22)」「同副将の山崎勝麿副主将(22)」という記録は、彼らが大学相撲界の頂点に立った証であり、二人の青春が凝縮された輝かしい瞬間でした。
🔸三田はなぜ強い?下記の記事もチェックしてくださいね!


大花竜 運命の選択:立浪部屋へ、新たな挑戦の始まり
三田は、父が二子山親方(元大関・雅山)と旧知の仲であり、幼い頃から見守ってもらっていた縁で二子山部屋へ。一方、山崎が選んだのは立浪部屋でした。
その理由について、彼は「中高時代の同級生や後輩が多い」ことを挙げています。慣れ親しんだ仲間がいる環境は、厳しいプロの世界で戦っていく上で心強い支えとなるでしょう。
🔸三田の父親は二子山親方と旧知の中!🔽


立浪部屋の師匠は、元小結・旭豊。同じ青森県出身で、近畿大学の先輩でもある宝富士関(現・伊勢ヶ濱部屋)もかつて在籍(※宝富士関は近大中退後、伊勢ヶ濱部屋に入門)しており、青森出身力士にとって馴染み深い部屋とも言えます。立浪親方は山崎について、「立ち合いからの一気出る相撲が持ち味」「ウチで学生相撲の実績」と、そのパワーと学生時代の実績を高く評価。大きな期待を寄せていることがうかがえます。
山崎自身も、「同じ青森出身で近大でも先輩の宝富士関をお手本に、たくさんの人に応援してもらえる力士になりたい」と決意を語りました。学生相撲のタイトルホルダーとして、三段目最下位(九十枚目)格付出という資格を得て、いよいよプロの土俵へと挑みます。
プロの土俵へ:「大花竜」誕生と、幕下での奮闘


「大」は師匠・立浪親方の現役時代の四股名「旭豊」の豊かさや、大きく育ってほしいという願いが込められているのかもしれません。
「花」は華やかな活躍を、「竜」は力強く天に昇る竜のような勢いを期待させる、スケールの大きな四股名です。



「花」はお姉さまの名前に花がついているために四股名に使ったとのことです。
その期待に応えるように、大花竜はデビュー場所を6勝1敗という好成績でスタート。続く7月場所は西三段目31枚目で5勝2敗、9月場所は西三段目3枚目で5勝2敗と、着実に番付を上げていきます。三段目をわずか3場所で突破し、令和6年11月場所には早くも幕下へ昇進。
新幕下の場所(西下39枚目)も6勝1敗と実力を見せつけ、令和7年1月場所は西下17枚目で4勝3敗と勝ち越し。そして先場所、令和7年3月場所では自己最高位となる西下11枚目まで番付を上げました。しかし、ここでプロの壁に直面します。上位の力士との対戦が増え、3勝4敗と自身初の負け越しを喫しました。
デビューから順調に勝ち進んできた大花竜にとって、この負け越しは悔しい結果だったでしょう。しかし、この経験こそが彼をさらに強くする糧となるはずです。
上位の厳しさを肌で感じ、課題を見つけ、それを乗り越えていく。関取への道は決して平坦ではありませんが、彼にはそれを乗り越えるだけのポテンシャルがあります。
彼の相撲は、160kgの体重を生かしたパワフルな突き押しが基本。立ち合いの威力は幕下上位でも通用するものがあり、一気に相手を土俵外へ持っていく力強さが魅力です。また、右四つに組んでからの寄りも得意としており、懐の深さを生かして相手の力を受け止め、じっくりと攻める相撲も見せます。
課題を挙げるとすれば、まだ若さゆえの脇の甘さや、攻め込まれた際の対応でしょうか。しかし、それはこれからの稽古で十分に克服できるはず。立浪親方の指導のもと、さらに磨きをかけていくことでしょう。
未来への期待:土俵で再会する日、そしてその先へ


長く幕内で活躍し、多くのファンに愛される宝富士関のように、息の長い、そしてファンから応援される力士になることが彼の理想です。その実直な人柄と、土俵での力強い相撲は、きっと多くのファンを魅了していくことでしょう。
そして、忘れてはならないのが、盟友・三田の存在です。三田は怪我の影響でデビューが少し遅れましたが、幕下付出で角界入りし、現在は二子山部屋で奮闘しています。いつの日か、二人が関取として本場所の土俵で対戦する日が来るかもしれません。学生時代、共に汗を流し、頂点を目指した二人が、今度はプロの土俵で火花を散らす。そんなドラマを期待せずにはいられません。それは単なる勝負を超えた、二人の絆の物語の新たな一章となるはずです。
大花竜はまだ23歳。無限の可能性を秘めた原石です。初めての負け越しをバネに、さらに稽古に精進し、一回りも二回りも大きく成長してくれることでしょう。近い将来、十両へ、そして幕内へ。青森県十和田市が生んだ期待の新星が、大相撲の土俵で「大輪の花」を咲かせ、「竜」のように天高く昇っていく姿を、私たちは心待ちにしています。
まとめ:大花竜へのエール!
立浪部屋の期待の星、大花竜 勝磨。その道のりはまだ始まったばかりです。学生相撲での輝かしい実績、恵まれた体格、そして立浪親方の指導と、彼が大きく成長するための要素は揃っています。
これから待ち受けるであろう厳しい試練や壁も、彼ならばきっと乗り越えてくれるはず。近畿大学時代に盟友・三田と共に培った不屈の精神と、故郷・青森への想いを胸に、一歩一歩、着実に番付を駆け上がってくれることを信じています。
頑張れ、大花竜!君の力強い相撲が、多くの人々に勇気と感動を与える日が来ることを、私たちは楽しみに待っています。この記事を読んでくださった皆さんも、ぜひ立浪部屋の「大花竜 勝磨」に注目し、熱い声援を送ってください!彼の土俵人生は、これからが本番です。