「朝白龍って、最近よく聞くけど一体どんな力士なんだろう?」「豊昇龍や朝青龍と関係があるの?」そんな疑問をお持ちではありませんか。
角界にまた一人、モンゴルから恐るべき新星が現れました。
その名は朝白龍。2025年9月場所で新十両昇進を果たし、今、最も注目を集める力士の一人です。 しかし、その経歴は決して順風満帆なものではありませんでした。
この記事を読めば、朝白龍の知られざる高校・大学時代、相撲一家の驚くべき背景、そして挫折を乗り越え関取の座を掴むまでの熱い物語のすべてが分かります。

読み終える頃には、あなたもきっと朝白龍という力士の魅力に引き込まれ、土俵で彼を応援したくなっているはずです。
朝白龍のwiki風プロフィール
朝白龍のプロフィールは?


まず、朝白龍関の基本情報をwiki風プロフィールでご紹介します。これだけでも、彼が只者ではないことがお分かりいただけるでしょう。
【朝白龍 太郎(あさはくりゅう たろう)】
項目 | 詳細 |
四股名 | 朝白龍 太郎(あさはくりゅう たろう) |
本名 | ラグチャー・ジャミントクトホ |
生年月日 | 1999年1月8日(26歳) |
出身地 | モンゴル国ウランバートル市 |
身長 | 182.0cm |
体重 | 145.0kg |
所属部屋 | 高砂部屋 |
得意技 | 右四つ・寄り |
初土俵 | 2023年1月場所 |
最高位 | 東幕下3枚目(2025年7月場所) |
主な実績 | 幕下優勝1回、序ノ口優勝1回 |
異色の経歴を持つ、期待の星!
プロフィールを一目見ただけで、彼のポテンシャルの高さがうかがえます。2023年の初土俵から、わずか1年半余りで新十両昇進を決めるスピード出世は、まさに圧巻の一言。
しかし、彼の相撲人生は入門前から波乱万丈でした。その道のりを詳しく見ていくと、さらに彼の魅力に引き込まれること間違いなしです。
朝白龍の学歴|出身高校は?
日本体育大学柏高等学校


彼が日本の土を踏んだのは、元横綱・朝青龍からの誘いがきっかけでした。13歳でレスリングから相撲に転向した彼は、2014年に柏日体高校がモンゴルで行ったスポーツ留学生のオーディションに見事合格。翌2015年、後の横綱・豊昇龍、幕内力士・欧勝馬と共に来日し、同校に入学しました。
日本体育大学柏高等学校は、コースによって偏差値が42~55程度で、特にスポーツ教育に力を入れていることで知られています。まさに相撲エリート養成所とも言える環境で、朝白龍関の他にも豊昇龍、欧勝馬など、数多くの有名人を輩出している相撲の名門校なのです。
日本体育大学柏高等学校出身の有名人は?
- 保岡龍斗(バスケットボール選手、東京五輪3人制日本代表)
- 植草歩(空手家)
- 上杉真穂(マラソン選手)
- 林奎介(陸上選手)
- 菅谷優(ラグビー選手)
- ハラトア・ヴァイレア(ラグビー選手)
- 豊昇龍智勝(大相撲力士)
- 欧勝馬出気(大相撲力士)
- 鈴木竜士(自転車選手)
- 白井達也(レスリング選手)
- 古賀太陽(プロサッカー選手)
朝白龍関は高校時代からトップレベルの環境に身を置き、後の角界を担うライバルたちと共に相撲の基礎を徹底的に叩き込まれまています!
朝白龍と豊昇龍との高校時代の関係は?


当時の相撲の公式戦には「外国人留学生は1名まで」という出場枠の規定がありました。当初レスリング部だった豊昇龍が1年生の途中で相撲部に転部してきたことで、このたった一つの枠を二人が争うことになったのです。
朝白龍関自身も、当時の実力差を素直に認めています。
🗣️ 朝白龍関「(高校時代の豊昇龍は)互角ではなかったです。組んで力だけだと僕が有利でしたが、向こうはレスリングをやっていたので技術がある。上手投げ、下手投げ、投げられまくっていました。」
引用元:デイリースポーツ 2025.08.12
団体戦のメンバーとしてチームに貢献するものの、個人として脚光を浴びる機会は限られました。しかし、この悔しさこそが、彼のハングリー精神を養い、後の飛躍への大きなバネとなったことは想像に難くありません。
高校時代、ライバルの影で流した悔し涙が、朝白龍関の心の奥底に「いつか必ず追いつき、追い越してやる」という強い決意を刻み込んだのでしょう。
朝白龍の学歴|出身大学は?
拓殖大学


高校卒業後すぐにでも角界入りを熱望していましたが、当時は入門できる部屋が見つからないという厳しい現実に直面します。それでも相撲への情熱を断ち切ることなく、千葉県相撲連盟会長の母校でもある拓殖大学の国際学部国際学科に進学し、相撲を続ける道を選びました。
拓殖大学は、学部によりますが偏差値が35.0~60.0の範囲にある大学です。
そして、相撲部は大学相撲界屈指の強豪として知られ、元関脇・栃乃洋(現・清見潟親方)や元関脇・舛田山(現・千賀ノ浦親方)など、多くの関取を輩出してきました。
十四日目の幕内向正面は、竹縄親方(栃乃洋)(*´ω`*) #sumo pic.twitter.com/MtIDf6rT4Z
— くるくるおばけ@ブログ「大相撲取組内容」 (@kuru2obake) November 21, 2015
朝白龍関は、高校に続き、大学でもレベルの高い環境に身を置くことを選びました。この4年間が、彼の相撲人生にとって極めて重要な時間となったのです。
朝白龍の大学時代の戦績と角界入りへの決意
高校時代とは異なり、大学では1年生からレギュラーの座を掴み、試合経験を豊富に積むことができました。この経験が、彼の自信と実力を大きく引き上げたことは間違いありません。
- 全国学生相撲個人体重別選手権大会でベスト8(3年時)
- 全国学生相撲選手権大会でベスト16(4年時
この確かな手応えが、一度は断念しかけた大相撲への道を再び切り拓く原動力となりました。
遠回りに見えた大学での4年間は、決して無駄ではありませんでした。むしろ、心技体をじっくりと成熟させ、プロの世界で戦い抜くための強固な土台を築き上げた、かけがえのない時間だったと言えるでしょう。
本日、研修生のラグチャージャミントクトホが新弟子検査を受検しました。
— 高砂部屋 (@takasagobeya_8) October 18, 2022
来年一月場所前相撲より初土俵の予定です。 pic.twitter.com/prH3ycbyBw
✅ 朝白龍の日本語はうまい理由は?🔽


朝白龍に兄弟はいる?父親もすごい!相撲一家のサラブレッド
兄弟がいるかは不明
朝白龍関に兄弟がいるかは不明です。十両に昇進したことで、周囲の期待や注目がより集まってくると思われます。新たの情報も出てくるでしょう。
朝白龍関の兄弟が分かり次第、追記していきます。
朝白龍の父は?
父は元警察官
父親は元警察官で、モンゴル相撲では関脇だったという。「父は若い頃は横綱とかは全然考えていなかったらしいです。
引用元:デイリースポーツ 2025年8月12日
彼の父親は元警察官でありながら、ブフ(モンゴル相撲)の強豪力士でもあったのです。 幼い頃から相撲が身近にある環境で育ったことが、彼の強さの源流の一つであることは間違いありません。
父親からは「目標は大きく持った方がいい」と常に言われて育ったそうです。
さらに驚くべきは、彼の叔父(母の弟)と師匠である高砂親方(元関脇・朝赤龍)との不思議な縁です。実は、叔父は1997年に朝青龍と共に日本の明徳義塾高校へ留学する予定でしたが、これを辞退。その結果、繰り上げで留学切符を手にしたのが、後の師匠・朝赤龍だったのです。


この運命的な繋がりがなければ、今の朝白龍はなかったかもしれません。まさに、相撲の神様が引き合わせたような縁と言えるでしょう。
兄弟の存在は確認できませんでしたが、父親からの薫陶と、叔父と師匠を結ぶ奇跡的な縁を持つ朝白龍関は、まさに相撲界のサラブレッド。その血筋と運命が、彼の土俵人生を力強く後押ししているのです。
「朝白龍」四股名の由来とは?込められた期待
2人の偉大な先輩から


この四股名は、師匠である高砂親方によって名付けられました。そこには、3つの重要な意味が込められています。
【具体例】
- 「朝」…師匠・高砂親方の現役名「朝赤龍」から
- 「朝」…高砂部屋が生んだ大横綱「朝青龍」から
- 「白」…縁起の良い色であり、モンゴル出身の大横綱「白鵬」を彷彿とさせる
「龍」という字も力強さを感じさせ、まさにモンゴル出身の逸材にふさわしい四股名と言えるでしょう。
師匠の「朝赤龍」、そして部屋の英雄「朝青龍」。二人の「朝」と、縁起の良い「白」を授かった朝白龍関。この四股名には、彼が将来、偉大な先輩たちのように角界を背負って立つ存在になってほしいという、師匠の熱い願いが込められているのです。
もっと知りたい!朝白龍に関するQ&A


ここでは、ファンが気になる朝白龍関の「?」に、Q&A形式でお答えします!
- 朝白龍関の得意技、相撲スタイルは?
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日本相撲協会のプロフィールによると、得意技は「右四つ・寄り」です。182cm、145kgの恵まれた体格を活かした、正攻法の力強い相撲が持ち味です。
- 最大のライバルは誰ですか?
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やはり、同じ飛行機で来日し、高校時代から切磋琢磨してきた横綱・豊昇龍関でしょう。 朝白龍関は「かなり差がある。番付を上げて一緒に相撲を取りたい」と語っており、いつか本場所の土俵で対戦する日を目標にしています。
- 今後の目標は何ですか?
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本人のコメントでは「目の前のことに集中していけば、いずれたどり着く」と足元を見つめつつも、「目標は横綱大関です」と大きな目標を掲げています。
- 朝白龍関を応援するにはどうすればいいですか?
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まずは、大相撲本場所の中継で彼の取組に注目しましょう!また、所属する高砂部屋は公式サイトや公式SNS(X)も運営しており、部屋の様子や力士たちの日常を知ることができます。 ファンクラブへの加入なども応援に繋がります。
まとめ
今回は、期待の新星・朝白龍関について、その経歴や人物像を深く掘り下げてきました。
- 学歴:高校は日体大柏高校、大学は拓殖大学で、8年間日本で相撲を学んだ。
- 家族:弟がいるかは不明。父はモンゴル相撲の元関脇で、叔父と師匠(元朝赤龍)には不思議な縁がある。
- 経歴:一度は角界入りを断念し、大怪我も乗り越えて新十両の夢を掴んだ不屈の力士。
- 四股名:師匠「朝赤龍」と大横綱「朝青龍」から「朝」を受け継いだ、期待の証。
元横綱・朝青龍に見出され、豊昇龍と共に来日。挫折と苦難を乗り越え、偉大な先輩たちの名が刻まれた四股名を背負い、ついに関取の座にたどり着きました。そのドラマチックな道のりは、多くの相撲ファンに感動と勇気を与えています。
2025年9月場所から、いよいよ十両の土俵で戦う朝白龍関。彼の本当の戦いは、まだ始まったばかりです。その力強い相撲で、一体どんな「龍」の如き活躍を見せてくれるのか。これからの朝白龍関から、一瞬たりとも目が離せません。