国技館の熱気に包まれた土俵。そこに立つ水戸龍関の姿は、力強さと同時に、何とも言えない愛らしさを放っています。
モンゴル出身の大相撲力士として活躍する水戸龍関ですが、なぜか検索窓には「水戸龍 かわいい」というキーワードが度々入力されるのです。

今日は、そんな水戸龍関が「かわいい」と検索される理由を徹底解明していきましょう。


水戸龍のwiki風プロフィール


謎に包まれた大型力士、水戸龍とは!?



まずは水戸龍関の基本的なプロフィールから見ていきましょう。
- 四股名:水戸龍 聖之(みとりゅう きよゆき)
- 本名:バーサンスレン・トゥルボルド
- 生年月日:平成6年4月25日
- 年齢:30歳(2025年4月現在)
- 身長:190.0cm
- 体重:190.0kg
- 血液型:A型
- 出身地:モンゴル・ウランバートル
- 学歴:鳥取城北高等学校→日本大学
- 所属部屋:錦戸部屋
- 初土俵:2017年5月場所
- 最高位:東前頭13枚目
- 得意技:右四つ・寄り
- 趣味:映画鑑賞・ダーツ
- スポーツ経験:柔道、バスケ、スピードスケート
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水戸龍がかわいいと検索される理由3選!
理由1:「あんこ山」そっくりの愛くるしい風貌


「水戸龍ではありません。あんこ山です」
2023年1月18日、日本相撲協会の公式ツイッターはこんなコメントと共に「あんこ山」の動画を投稿し、フォロワーから大きな反響を集めました。この投稿はあんこ山と水戸龍関の「そっくり疑惑」について公式が言及した瞬間でした。
あんこ山は2009年、日本相撲協会の公式マスコットとして発表された「ハッキヨイ!せきトリくん」のキャラクターの一つ。主人公「ひよの山」の兄弟子で、小豆を語らせたら右に出る者はいないほど甘いものには目がないという設定です。丸みを帯びた顔と優しい表情が特徴的なキャラクターですが、これが元アマチュア横綱の水戸龍関に驚くほど似ているのです。
「いやいや水戸龍でしょ!」「水戸龍ったらもうバレてるよ」「思わず吹き出してしまった」「クリソツ(笑)」
ツイッターには、このような声が相次ぎました。そして、錦戸部屋のおかみさんである小野友葵子さんも自身のブログで「あんこ山が、うちの水戸龍にそっくりと話題になっていますね」と触れ、「あんこ山ミラー」を購入したことを報告。「やっぱり似てる!!」と驚きの声を上げています。
さらに驚くべきことに、「水戸龍がよく舌を出すから、舌を出しているイラストになったといううわさも」とのこと。真相は定かではありませんが、水戸龍関の愛らしい表情がキャラクターにも投影されているというのは、多くのファンに「かわいい」と感じさせる重要な理由となっているようです。
錦戸部屋の親方もあんこ山のぬいぐるみを購入していたというエピソードからも、部屋全体で水戸龍関の「あんこ山キャラ」を愛しているようすが伝わってきます。
こうした公式キャラクターとの類似性は、水戸龍関が「かわいい」と呼ばれる最大の理由と言えるでしょう。
理由2:立ち合い不成立時の照れ笑いと一礼


2023年11月19日の九州場所中日。十両四枚目・水戸龍関と十両八枚目・時疾風関の取組が行われました。この時、1度目の立ち合いでタイミングが合わなかった水戸龍関。
通常なら無表情で再度構え直すところ、彼はとっさに微笑みを浮かべ、相手の時疾風関に右手で詫びるしぐさをしたのです。さらには、正面審判にもぺこりと一礼。
この予想外の瞬間に、ABEMAの相撲中継を見ていたファンからは「ニコニコしてる水戸龍」「可愛い」といった声が続出しました。厳しい勝負の場で見せたふとした人間らしさ、そして誰に対しても敬意を忘れない姿勢に、多くの人が心を奪われたのです。
「水戸龍かわいいよー」「わろてるし」「素敵っす」
相撲ファンからのこうした声は、通常は厳しい表情で土俵に臨む力士の、思いがけない柔らかい表情への驚きと愛おしさを表しています。
興味深いことに、この後の2度目の立ち合いでは、水戸龍関は見事な立ち合いから押し出しで勝利。「圧勝ですな」「えれー強い」といった称賛の声も寄せられました。
強さと愛嬌を兼ね備えた力士としての姿が、多くのファンに「かわいい」という印象を与えているのです。
理由3:マイペースでゆったりとした性格


「穏やかな性格で貪欲さがない。基本的に優しいですね」
こう評される水戸龍関。2022年8月、新入幕を果たした際のインタビューでも「自分のペースでやれるのが良い」と語っています。
もともと闘争心をあまり表に出さない性格ということもあり、他人と競い合うというより、自分自身のリズムで相撲に取り組む姿勢が特徴的です。
同じ便で来日した照ノ富士関や逸ノ城関が出世街道を駆け上がる中、「何も考えなかった。1日1日が自分との闘い」と語る水戸龍関。
その姿勢は、時に「無欲すぎる」と評されることもありますが、それこそが彼の魅力でもあるのです。
日本大学時代には外国人力士として初のキャプテンを務めるなど、人望や統率力も持ち合わせていた水戸龍関。厳しい相撲界でありながら、常に自分らしさを失わない姿勢は、多くのファンに親しみと愛着を感じさせます。
2024年3月場所で十両優勝を果たした時も、「前日の11日目に勝ち越しを決め、取組後は「今日は人が増えた」と報道陣の多さに笑顔を見せた」という記事からも、地に足がついた素朴な人柄が垣間見えます。
この「等身大で頑張る力士」という姿勢こそが、水戸龍関を「かわいい」と感じさせる大きな理由と言えるでしょう。
水戸龍はかわいいだけじゃない!?その魅力とは?
マイペースな天才が見せる意外な表情


1994年4月25日生まれのモンゴル出身、現在30歳。身長190cm、体重190kgの堂々たる体格を持つ水戸龍関(本名:バーサンスレン・トゥルボルド)は、15歳で来日し、鳥取城北高校から日本大学へと進学。大学時代にはアマチュア横綱と学生横綱の二冠を達成するなど、輝かしい実績を残しました。
「高校から相撲を始めながら、大学で素晴らしい実績を残していますからね。才能だけでいえば、天才も天才ですよ」
高砂一門の関係者はそう評しています。本来なら、天才と呼ばれるほどの素質を持つ力士は、強さばかりが注目されるはずです。しかし、水戸龍関の場合は違いました。
2022年9月場所で初めて幕内に昇進した時は、照ノ富士や逸ノ城と同時期に来日してから12年の月日が流れていました。その遅咲きの背景には、所属する錦戸部屋の環境や、持病の腰痛など様々な要因があったとされています。
しかし、そうした苦労を経ながらも、常に自分らしさを失わない水戸龍関。2024年3月場所では十両で12勝3敗の好成績を挙げ、2度目の十両優勝を果たし、「ちょっと緊張した」と言いながらも満面の笑みを浮かべる姿が印象的でした。
この、強さと優しさ、天才的素質と等身大の人間らしさが同居する姿こそが、水戸龍関の最大の魅力です。相撲界に天才はたくさんいますが、「あんこ山」に似ていると言われ、照れ笑いを浮かべる天才は他にいないでしょう。
稽古場の風景から見える水戸龍関の素顔


錦戸部屋は一時期、水戸龍関ただ一人しか所属力士がいないという「一人部屋」と呼ばれる状況に陥っていました。そんな環境の中でも、自分のペースを崩さず、地道に稽古を続けてきた水戸龍関。
最近では錦戸部屋の状況も改善され、水戸龍関を含め4人の力士が所属するようになりました。また、水戸龍関自身も以前よりも積極的に出稽古に出るようになり、2024年3月1日には大阪市中央区の高砂部屋へ出向いて春場所へ向けての稽古を行ったことが報じられています。
稽古後、汗を拭いながら微笑む水戸龍関の表情には、相撲に対する純粋な愛情が感じられます。その素直な姿勢こそが、多くのファンに「かわいい」と思わせる理由なのでしょう。
SNSで広がる水戸龍関の魅力


「あんこ山ポーチ可愛い 水戸龍みたい。←どっちも好きだし褒めてる。そして思ったより大きかった。今日のガチャ収穫で大きさ比較。」
こんなツイートからも、水戸龍関の愛らしさが相撲グッズの購入にまでつながっていることがわかります。相撲協会公認キャラクターの「あんこ山」と水戸龍関の「そっくり現象」は、相撲のさらなる人気拡大にも一役買っているのです。
また、日本相撲協会の公式ツイッターが「水戸龍ではありません。あんこ山です」と投稿した際には、多くのファンが「思わず吹き出した」「クリソツ(笑)」と反応。その反響は、単なる類似性を超えた愛着を示しています。
まとめ:水戸龍関の今後に期待
水戸龍関は現在30歳。相撲界では決して若くはありませんが、まだまだこれからの活躍が期待できる年齢です。晩成型の力士として大きく飛躍する可能性も十分にあります。
2024年3月場所での十両優勝、そして5月場所での再入幕と、着実にステップアップを続ける水戸龍関。怪我の影響もありますが、彼の相撲人生はまだ続いています。これからどんな活躍を見せてくれるのか、そしてどんな「かわいい」瞬間を見せてくれるのか——多くのファンが見守っています。
「あんこ山」に似た愛らしい風貌、立ち合い不成立時の照れ笑いと一礼、そしてマイペースでゆったりとした性格。これらの要素が、水戸龍関を「かわいい」力士として多くの人に愛される理由となっています。
土俵上での真剣勝負と、ふとした瞬間に見せる人間らしさのコントラストこそが、水戸龍関の最大の魅力です。
今後も彼の相撲と人柄に、私たちの心は揺さぶられ続けることでしょう。
水戸龍関の姿を見ているだけで、なぜか心が温かくなる——その不思議な魔法が、これからもたくさんの人に届きますように。