「最近の豊昇龍、なんだかあっさり負けていないか?」「本当に横綱の実力があるのか?」
叔父に“平成の大横綱”朝青龍を持つサラブレッドとして、早くから期待を集めてきた豊昇龍。
2023年名古屋場所での初優勝、そして横綱昇進と、順調に出世街道を駆け上がってきました。
しかし、その一方で、格下相手への取りこぼしや上位陣相手の苦戦から「豊昇龍は弱いのではないか?」という厳しい声が聞かれるのも事実です。
この記事では、なぜ豊昇龍が「弱い」と言われてしまうのか、その理由を深掘りします。そして、実際の成績やデータに基づき、彼の本当の実力を客観的に分析。さらに、ライバル力士との比較や今後の課題、そして横綱としての可能性まで、徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、豊昇龍に対する見方が変わり、今後の大相撲観戦がさらに面白くなること間違いありません。
豊昇龍が「弱い」と言われる3つの理由
豊昇龍が「弱い」と検索されている


なぜ、幕内優勝2回、横綱という輝かしい実績を持つ豊昇龍が「弱い」と囁かれてしまうのでしょうか。
その背景には、主に3つの理由が考えられます。
理由①:立ち合いの不安定さとあっけない敗戦


スピードと抜群の運動神経を活かした多彩な技が魅力ですが、その反面、立ち合いで相手の圧力をまともに受けてしまうと、何もできずにあっさり土俵を割ってしまう場面が散見されます。
元横綱武蔵丸の武蔵川親方も、豊昇龍の敗因として「立ち合い失敗で相手に圧力が全然かかっていない」と指摘することがあります。
デイリースポーツ評論家で元横綱武蔵丸の武蔵川親方は「また立ち合い失敗で相手に圧力が全然かかっていない」と批判した。
引用元:https://news.livedoor.com/article/detail/29655787/
特に、体重の乗った突き押し力士を苦手としており、一度受けに回ると脆さを見せてしまう傾向があります。



この「当たり外れの大きさ」が、「弱い」という印象に繋がっている最大の要因と言えるでしょう。
理由②:精神的なムラと気性の荒さ
- カッとなりやすい性格:思い通りの相撲が取れないと、冷静さを欠いて強引な投げに頼り、墓穴を掘ることがあります。
- 集中力の欠如:格下の相手に対して、どこか集中しきれていないような相撲を取り、金星を献上してしまうことも。
このような精神的なムラが、成績の不安定さに直結しています。



安定した強さが求められる横綱の地位にあって、この気性の浮き沈みは大きな課題と見なされています。
理由③:偉大な叔父・朝青龍との比較


顔つきや闘志あふれるスタイルが似ていると言われる一方で、その圧倒的な強さや実績と比較されがちです。



顔つきや闘志あふれるスタイルが似ていると言われる一方で、その圧倒的な強さや実績と比較されがちです。
- 朝青龍の実績:幕内最高優勝25回
- 豊昇龍の実績:幕内最高優勝2回
もちろん、まだ26歳(2025年9月時点)と若い豊昇龍を比べるのは酷ですが、「朝青龍の甥」という看板が、ファンの期待値を必要以上に高め、その期待に応えられない時に「物足りない」「弱い」という評価に繋がりやすいのです。
理由④:横綱昇進時の成績が歴代最低水準
これは横綱昇進の目安とされる成績としては異例の低さです。
過去の横綱と比較すると:
- 北の湖:関脇以降常に2桁勝利を維持
- 貴乃花:直前3場所で14勝-13勝-12勝の高水準
- 旭富士:大関在位中に14勝を複数回記録
一方、豊昇龍は3場所前がわずか8勝という成績で、これは大関昇進の目安レベルに過ぎません。



最近で最も少なかった武蔵丸でも34勝だったことを考えると、豊昇龍の33勝は確実に物足りない数字と言えるでしょう。
理由⑤:新横綱としての成績が振るわない
- 春場所:5勝5敗5休(途中休場)
- 夏場所:12勝3敗(優勝争いから早期脱落)
- 名古屋場所:序盤で3連敗を喫する
特に春場所では新横綱として初めて臨んだにも関わらず、前半戦で4敗を喫して途中休場。



新横綱が中日までに3敗するのは38年ぶりという不名誉な記録となりました。
豊昇龍は弱い?データが証明する豊昇龍の「本当の実力」
さて、「弱い」と言われる理由を挙げてきましたが、それはあくまで一面的な見方に過ぎません。客観的なデータを見れば、豊昇龍が紛れもなくトップクラスの実力者であることがわかります。
大関、そして横綱へのスピード出世
- 初土俵:2018年1月場所
- 新入幕:2020年9月場所
- 大関昇進:2023年9月場所
- 横綱昇進:2025年3月場所
入門から約5年半で大関に、約7年で横綱に昇進しており、これは非常に速いペースです。幕内においても高い勝率を維持し、三賞も技能賞2回、敢闘賞1回を獲得するなど、コンスタントに結果を残してきました。



この安定した成績こそが、彼の地力の高さを証明しています。
レスリング仕込みの多彩な技と身体能力
もともとレスリング留学生として来日した経歴を持ち、その経験が相撲に活かされています。
- 多彩な決まり手:得意の投げ技や足技は切れ味鋭く、相手を翻弄します。決まり手は寄り切りが最も多いものの、上手投げの割合も高く、多彩な攻めを持っていることがわかります。
- 土俵際の強さ:追い込まれてからの逆転劇も多く、その身体のバネは専門家からも高く評価されています。



この予測不能な取り口は、相手力士にとって大きな脅威であり、観る者を魅了する豊昇龍ならではの「強み」なのです。
大舞台で発揮される勝負強さ
その真骨頂が、2023年7月場所の初優勝です。12勝3敗で迎えた千秋楽、優勝決定戦で北勝富士を下して見事に賜杯を抱きました。
この優勝が大きな自信となり、大関昇進を確実なものにしました。さらに2025年1月場所でも2度目の優勝を果たし、横綱昇進を手にしています。



弱い」と言われる精神的なムラはありつつも、土壇場での集中力と勝利への執念は、特筆すべきものがあります。
他のライバル力士と徹底比較!豊昇龍の位置づけは?
現在の角界は、豊昇龍をはじめ、同世代の強力なライバルたちがしのぎを削っています。彼らと比較することで、豊昇龍の現在地がより明確になります。
力士名 | 番付(2025年9月場所時点) | スタイル・特徴 |
豊昇龍 | 西横綱 | レスリング仕込みの多彩な技とスピードが武器。型にはまらない取り口が魅力だが、立ち合いの安定感に課題。 |
大の里 | 東横綱 | 圧倒的な体格とパワーを活かした突き押し相撲。豊昇龍とは対照的な正攻法の相撲で、今後の角界を担う存在。 |
琴櫻 | 東大関 | 祖父・父から受け継いだ安定感抜群の四つ相撲。2024年九州場所で初優勝し、横綱候補として期待される。 |
霧島 | 関脇 | 体のバネを活かした粘り強い相撲が持ち味。一度崩れると立て直しに時間かかる点が課題。 |
このように、ライバルたちもそれぞれ異なる強みを持っています。豊昇龍は、彼らパワーファイターや正攻法の力士に対し、**「スピードと技」**という独自の武器で対抗する存在と言えるでしょう。



豊昇龍関の相撲が、単調になりがちな現代相撲に面白い化学反応を起こしていることは間違いありません。
豊昇龍は弱い?今後の課題と横綱昇進への道
- 課題①:立ち合いの安定化
何よりも急務なのが、立ち合いの安定です。どんな相手にも当たり負けせず、すぐに自分の得意な形に持っていくための力強さと技術を磨く必要があります。これができれば、あっけない敗戦は格段に減るでしょう。 - 課題②:精神的な成熟
感情のコントロールは、横綱に不可欠な要素です。劣勢に立たされても冷静さを失わず、最善の策を瞬時に判断できる精神的な強さが求められます。叔父・朝青龍も気性の荒々しさはありましたが、それを上回る圧倒的な稽古量と集中力がありました。 - 課題③:絶対的な「型」の確立
多彩な技は魅力ですが、横綱として勝ち続けるためには、これが出ればまず負けないという絶対的な「勝ちパターン」を確立することが重要です。右四つからの寄り、あるいは必殺の投げ技など、自身の強みを最大限に活かせる型を完成させることが期待されます。



これらの課題を克服した時、豊昇龍は誰もが認める大横綱へと変貌を遂げるはずです。
豊昇龍は弱い?ネット・SNSでのファンの声まとめ


<擁護・期待の声>
- 「相撲がトリッキーで一番面白い!見てて飽きない」
- 「まだ若いんだからこれから。ポテンシャルは間違いなく一番」
- 「あのスピードと身体能力は他の力士にはない魅力」
立ち合いから最後までトリッキーな取り組みだったw 豊昇龍も初日白星! #sumo
— おり (@ori_san) July 9, 2023
豊昇龍の立ち合い変化に批判が多い。ここで思い出すのは白鵬のかち上げ。変化もかち上げも反則ではない。ただ、白鵬の顔面に炸裂するかち上げはエルボーパンチ。完全に反則だ。私は豊昇龍の変化を「アッパレな」と書いた。変化と同時に後ろまわしに手がかかるポテンシャルの高さに驚いたからだ。(続く
— 折原結香 (@march6love) September 26, 2022
自分らしい相撲、
— 和 KA (@WAKA15920643617) September 5, 2025
投げに頼らなくても、スピードあって前に出る相撲を出せれば
豊昇龍らしさが出てくるはず👍🩷
気持ち・自信持って、頑張って欲しい💪✨
稽古は裏切らない☝️
豊昇龍のかっこよくて力強い相撲がみたい🤩
豊昇龍の、のど輪も良いよ👍✨ pic.twitter.com/SToyUxDYtW
<批判・厳しい声>
- 「すぐにカッとなる。横綱の品格がない」
- 「立ち合いが弱すぎる。横綱相撲とは言えない」
- 「大事なところで変化に頼るのが好きじゃない」
豊昇龍
— アンキース (@yamanoiseyamano) July 16, 2025
安青錦が立ち合い前にまわしをポンポンと良い音鳴らしたら豊昇龍負けじとポンポンとアリーナに響き渡るほど叩いた。
このカッとなる性格は治らないな。だから負ける。
豊昇龍なら一蹴できる相手だよ。神経戦を制した安青錦。流石安治川親方ですな。
豊昇龍の変化は横綱としての品格に欠ける。もう一方の横綱が不戦勝の中で満員の観客に対しても失礼な相撲。相撲道とは横綱とは何かをもう一度考えて欲しい
— guts2000 (@tatsuu2000) September 28, 2025



厳しい意見も目立ちますが、それは裏を返せば、彼がいかに多くのファンから注目され、期待されているかの証拠と言えるでしょう。
【FAQ】豊昇龍は弱い?関するよくある質問10選
Q1. 豊昇龍の得意技は何ですか?
Q2. 豊昇龍は結婚していますか?
Q3. 豊昇龍の幕内優勝回数は?
Q4. 叔父の朝青龍とは仲が良いのですか?
Q5. 豊昇龍のライバルは誰ですか?
Q6. なぜ「弱い」と言われることがあるのですか?
Q7. 豊昇龍の本当の強みは何ですか?
Q8. 今後の課題は何だと思いますか?
Q9. 今後、大横綱になる可能性はありますか?
Q10. 豊昇龍の相撲を観戦する際の注目ポイントは?
まとめ:豊昇龍は「弱さ」を乗り越え、新時代の横綱となる
ここまで、「豊昇龍 弱い」というキーワードを軸に、その理由と彼の本当の実力を多角的に分析してきました。
結論として、豊昇龍は決して「弱い」力士ではありません。 むしろ、その輝かしい実績と唯一無二の身体能力は、彼が次代の角界を担う大器であることを示しています。
「弱い」という評価は、彼の持つ不安定さや課題という一面を切り取ったものであり、同時にそれだけ大きな期待を背負っていることの裏返しなのです。